ちいさなぺや

幸せを感じるときはベッドに潜り込む瞬間です

『醒めない』/スピッツ


発売から1ヶ月経っちゃったけど私なりの感想を書きたいと思います。

できるだけ断定形で書かないようにしたけれど、気に障るかもしれません。

音楽のことなんてさっぱりぱりぱりの個人の感想なので大目に見てください🙏


今作「醒めない」、今のスピッツがそのまま表現されています。多分。

すごく元気で瑞々しさと強さが感じれる曲が並んでいるんですね。

その「強さ」っていうのが私的にはキモで。

スピッツが強くなったのは喜ばしいことなんだけど、正直かなり寂しいことも否定できません。

強さを手に入れたかわりに「青さ」が消えてしまったような気がしました。

本当は消えてなんかいないんだろうと思(いたい)うけど、今作は青さを感じれる曲がとっても少なかったです。

タイトルが「醒めない」というある意味青くない言葉の時点で仕方なかったかもしれないけど。

でもただ強いわけじゃなくて、瑞々しさとか若さはあるんだよなあ、でも青くはないんだよなあとモヤモヤ考えたところこのアルバムを色で表すなら透明ということになりました。

無垢な感じもするし、透明って喩えよくないですか?(自画自賛)

えーだらだら書きましたがちゃんと名盤なので安心してください。

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まずはアートワークから触れていきましょうか。

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ジャケ写。

モニャモニャと女優の佐藤玲ちゃん。

かわいい。 so cute.

50手前のおっさん四人組バンド(言い方)のジャケットとは思えない可愛さだよね。

モニャモニャ欲しい。

モニャモニャに抱きついてひなたぼっこしながらお昼寝したい。

佐藤玲ちゃんもすごく可愛くて、フェイクファーのジャケットのモデルさんとタメ張れると個人的に思ってる。

ブログで紹介されてました↓

今夜22時から!|佐藤玲オフィシャルブログ Powered by Ameba

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ジャケットの裏。

子モニャと若かりし頃って設定の佐藤玲ちゃん。

リリース前のプロモーションのラジオでジャケットの裏は小さいころのモニャモニャですってメンバーの話を聞いてから本当に見るのが楽しみでした。

そういう経緯もあって表より裏のほうが好き。

裏から表へのストーリーも大好き。

それから歌詞カードのフォントがすごくおしゃれで!

特に「ギターはアンドロジナス」の部分は片仮名ばかりでとっても可愛いです✿

スリーブケースの入り口にいるグラスホッパーくん(?)も遊び心が見えて嬉しくなります😌


で、本題の曲。


1. 醒めない

タイトルチューンでありオープニングトラックのこの曲。

スピッツは今も「醒めていない」という状況と、これからも「醒めない」という宣言が伝わってくる内容。

トランペットも入って正にオープニング、幕開けという雰囲気です。

MVは間奏の部分に実際にインディーズのころにあったエピソードが使われていてフフってなる。

あのシーン大好き。

無人の小さなライブハウスでスピッツが演奏しているんですが、歌詞を読んだり今までの活動を振り返るみるとグッときてしまいます。

頭ん中でロック大陸の物語が 最初ガーンとなったあのメモリー

カリスマの服真似た忘れてしまいたい青い日々

この歌詞は主人公がロックにハマり始めた青春時代を振り返っているんですが、私を含めた十代にとっては今現在のことなんですね。

私個人に限ればガーンとなったのつい2年前だしね。

20〜30年後にこの曲を聴いて、そのときどう響くのか楽しみです。

いや〜それにしてもハイトーンが映える声だとつくづく思いました。

「醒めない」の「さ」と「ガーンと」の「ガ」の伸びよ。

Cメロの転調も好きです。

スピッツのCメロ外れない説に拍車がかかったね。

さらに〜のドラムも好き。


2. みなと

みなとの回のMステ見てからイントロのタッタッタッタタラ-(伝われ)を聴くと笑っちゃう病気にかかりました、しんどいです。

この曲は先行シングルなんですが、シングルとして単体で聴いたときとアルバムの収録曲としてアルバムを通して聴いたときでは印象がかなり変わりました。

シングルだと地味(ごめんね)だと思ったけどアルバムで聴くと強い曲だね!

このアルバムの核である「死と再生」を、最も強く感じることのできる曲の内の一つです。

物悲しさや哀愁をそこはかとなく漂わせている曲ですが、強さや希望も小さく、だけど確実にある。

そういう点では小さな生き物収録曲と似てると思います。

実際前作に入ってても違和感はないんじゃないんでしょうか?

曲の構成は一番は静かに進むんですが、二番でドラムを普通に叩き始めて一気に強いバンドサウンドになるんですね。

ああいう構成めちゃくちゃ好き。

MVの四人が横並びで演奏してるシーンがとっても好きです。

それから「いつしか優しくなるユニバース」「謎の光思い出す」のベース、最&高。


3. 子グマ!子グマ!

タイトルが発表されたときに物議を醸してましたね。

ルナルナとか君と暮らせたらみたいな可愛い系の曲を想像していたのですが、そんなことはなくてかっこいい系の曲です。

ドラムが乾いた感じで強いからか、余計かっこよさを感じます。

かっこいいけどポップな要素もたくさん詰まっていてなんか変な曲(褒めてる。褒めまくってる)。

最初聴いたときめちゃくちゃびっくりしました。

特にCメロ(で合ってるのか?)。

ライブだとお客さんも歌うパターンですね。

参戦する場合は歌詞覚えて行きましょう😌

ギターソロがめちゃくちゃかっこいい。

ギターソロのリードギターとリズムギターの掛け合いもかっこいい。

この曲の生で聴きたいポイントNo.1たぶんそこ。

歌詞はモニャモニャ(的な存在)からずっと一緒にいた人間に向けてのメッセージだと勝手に思い込んでる。

ROCKIN'ON JAPAN読むまでは娘を送り出す父親の心情を歌ったものとしか思えなかった☺

私も中華まん半分こにしてフフって笑いあいたい。


4. コメット

日曜ドラマHOPEのエンディングテーマです。

これシングルで出せばよかったのに、と強く思う。

ラスサビ直前の迫り来る感じが好き。

優しくて強い曲。

声が控えめに言って最高です。

シルクみたいにつややかで優しいのに、この世の汚いことも全部包み込んでくれるような強さも持ってて本当に最高です。

ていうかこの曲アコギじゃないってマジなの?

何回聴いても信じれない。


5. ナサケモノ

歌詞カードを見るまでナサケモノ=情け者と思ってました。

これを恋というのなら 情けない獣さ

目からウロコ!情けない獣!

そうか、そう来たか〜👀みたいな。

他の部分の歌詞は割と重め。多分。

でもそんなこと感じさせないぐらいかわいい。

ファックスみたいな音とかクリックみたいな音とかムーミンキッチンタイマーとか変な音がいっぱい入ってて楽しいです。

そこらへんライブでどうするんだろ。

Bメロのメロディがめちゃくちゃ好きです。

スピッツのBメロ外れない説はあんまり言われないけど一人で勝手に思ってます😊


6. グリーン

この曲すっごい好き。

王道ギターポップ。(だよね?)

若々しさとか瑞々しさとか初々しさとか、爽やか系の表現がこの曲には似合う。

今作で一番10代にオススメしたい曲。

この曲を一言で表すなら「青春」かなあ。

冒頭の文も読んでくれた人は青春って青いじゃん!って思うかもしれないけれど、この曲は青じゃなくて緑なんだよね。

若葉とか新緑を思わせられる。

グリーンだから当たり前なのかもしれないけど。

疾走感がかなりある曲。

ギターソロとか疾走感の極み。

歌詞はちゃんと(?)あまのじゃくで安心する。

コピペで作られた流行りの愛の歌
お約束の上だけで楽しめる遊戯
唾吐いてみんなが大好きなもの好きになれなかった
可哀想かい?

珍しくど直球の皮肉。

ドキっと&スカっとしました。

それから「コピペ」って時代がわかる言葉だよね。

そういう点でも珍しい。

あ〜〜〜私もときめきに溺れたい〜〜〜。


7. SJ

イントロ(?)のジャーンでギター歪んでるなーと思った。

実際はどうなのかわかんないけど。

バラードはバラードなんだけど、楓や冷たい頬みたいなど直球のバラードじゃなくてロックなバラード。

この曲は「醒めない」と同じくこれからのことを宣言してる曲。

大サビの高音でひょえーってなること請け合い。


8. ハチの針

最初聴いたときめちゃくちゃびっくりしました(2回目)

Aメロがかなりロックでかっこいいのに対してサビはポップな仕上がり。

サビの1フレーズ目と2フレーズ目の間の演奏(伝われ)で扉が開ける感じする。

「ゲンゴロウ」の部分のギターがとってもキュート。

「虹よりさらに鮮やかに」は「ぬるい海に溶ける月絡まるタコの足」とか「待ち伏せた夢のほとり 驚いた君の瞳」と同じぐらい声に出して読みたい。

Cメロはラップ調。

最初聴いたとき心臓止まるぐらいびっくりした。

ていうかびっくりしたどころじゃない。

ビビったと言っても過言じゃない。

ライブだとどうなるのか楽しみ!

なんていうか、槍とかじゃなくて「ハチの針」っていう可愛さも感じられるちょっと弱めなものなのがスピッツらしいなあと思いました。

アウトロのギターのハモリいいよね。


9. モニャモニャ

アルペジオがすごく綺麗。

睡眠導入におすすめ。

スピッツお得意の引きこもりが立ち直る系ソング。

歌詞だけで言えば今作で一番青い曲かも。

悲しさの滲む青かな。

でも完全に悲しさとか病みとか絶望に染まってるわけじゃなくてちょっと希望も見えてる。

ハチの針とは逆のベクトルでライブだとどうなるか気になる😌

10. ガラクタ

先行シングルみなとのカップリング曲。

当時はみなと買った人がみんなガラクタにガーンとなってて笑った。

モニャモニャで睡眠導入してガラクタで叩き起こされるという様式美。

変な音がいっぱいしておもしろいです。

ライブだとどうなるんだろう。

ベースラインうねうね。

歌詞が川谷えのんとベッキーの不倫騒動にしか聞こえないとか聞こえなくないとか。


11. ヒビスクス

もうこの曲大好き!!!!!

大大大好き😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭

リリース前にFM802で一回だけ流れて、それを聴けた人は夜を駆けると8823のハーフって表現してて、なにそれ絶対名曲じゃん!って期待と本当かよ…って不安でドキドキしてたんだけどちゃーーーーーんと期待以上のものを届けてくれました😭

素晴らしいです。

控えめに言って最高of最高。

緊迫感漂うピアノイントロから静かに始まってサビで一気に疾走感を出すところがたまりません。

鳥肌ぞわぞわ!!肌バーーーード🐥

「恐れるな 大丈夫 もう恐れるな」
武器も全部捨てて一人 着地した

この部分の歌詞が最初聴いたとき引っかかって。

なんか既視感あるなーって思ったらこれでした。

武器を捨てて僕はここにいる
まぶたの内側で生きている

恋は夕暮れの一節です。

ここから深読みの極み雑記なので注意してください。

どちらも「武器を捨てて」いるんですが、どうして武器を捨てているのかが全く違う気がして。

ヒビスクスはちゃんと自立できるようになった成長や、自分で自分の大切な物を守る力を手に入れた「強さ」を感じるんです。

対して恋は夕暮れは武器を捨てるという行為から逃避したい・するという考えが見える…と思い込んでるので強さを感じないんですね。

言い換えればヒビスクスは武器が必要ない強さを手に入れたから、自分の意志で武器を手放した。

恋は夕暮れは現実を離れて妄想世界に飛び込むから武器を捨てた。

深読みに過ぎないんですけど、現実と向き合うぐらい強くなったんだなって考えると嬉しさと寂しさで泣きたくなりますね。

まあ泣かないけどね。

でね、この曲フォレスターのCMタイアップなんですね。

選曲した人のセンスはこれ以上にないくらい信用できるんだけど!だけど!

この曲は何も知らないまっさらな状態で聴きたかった…😭

それだけがもったいない。

もしこの文章読んで聴いてみよ!って思った人はCM見たり視聴せずにいきなり頭から聴いてね。


12. ブチ

押韻が気持ちいい。

スピッツの全曲でもトップクラスの気持ちよさ。

かわいい。

君と暮らせたらとは違う可愛さ。

最後のカウントしてもう一回演奏が始まるところ、ライブだと盛り上がるだろうなあ。

あとライブだと、ドラムセットの周辺にフロントの三人が集まってジャガジャガジャガジャガッ…ジャーンドドンって終わり方する曲多いけどCD音源がこのタイプって初めてじゃない?

去年のゴースカで披露してた曲なことはその部分と関係あるのかな?



13. 雪風

シングルとして単体で聴いたときはかなり地味な印象だったけど、アルバムに入ると強さを感じました。

え、みなとと同じことしか言ってない?

それもそうかもしれない。

この曲、みなとのアンサーソングというか二曲で一組的な繋がりがあると思うんです。

みなとが死者を送り出す此岸側の人間が歌うレクイエムで、雪風は送り出される死者からのメッセージ。

サビ結構高音続きなんだなー。

いつまでもキー下げずに歌ってくれますように。

間奏のウー、ライブだとどうなるんだろう。

今回のアルバム、珍しいこととか新しいこといっぱいやってるよね。

そういう現状に満足せず進化し続ける姿勢、嬉しいし頼もしいです。

Aメロで終わるから余韻が残って現実世界に戻れない。


14. こんにちは

アルバムの締めの曲なんですけど終わりって雰囲気はないです。

またここから始めていこうみたいな。

2分20秒と短いこともあり、すごく若々しくて青い印象を受ける。

インディーズのころやってた曲をセルフカバーしました!って言われても信じる。

心に生えた足〜の直前のキュイーンに心を撃たれた。

それからこの曲、みなと-雪風と同じように醒めないと繋がってるんですね。

覚えていてくれたのかい?
嬉しくて上ばっか見ちゃうよ

また会えるとは思いもしなかった
元気かはわからんけど生きてたね
ひとまず出た言葉は「こんにちは」
近づくそのスマイルも憎らしく

ここ会話になってるように聴こえる。


醒めないを一曲目から再生していってこんにちはを聴いてると、絶対もう一周したくなるんです。

それはただ単に名盤ってことも大前提としてあるんだけど、1曲目の醒めないと14曲目のこんにちはのしわざだと考えています。

こんにちはの後で醒めないを聴いても全く違和感がないんですよ。

例えばサンシャインのあとにたまご、けもの道のあとに夜を駆けるを聴くとアルバムとして崩壊するでしょ?

え、しない?そしたら無粋なこと言ってごめん。

でも醒めないに限れば崩壊しないの。

それはこんにちはが醒めないと繋がりを持っているうえに「始まりの曲」という一面も持ってるからだと思うんだけど。

それにこんにちは、短いから飢餓感が煽られるんですね。

うん。

この醒めないというアルバムは私がスピッツファンになって初めてリアルタイムでリリースされるアルバムだったんです。

前日なんかは緊張と多くの期待と少しの不安で胸がいっぱいでした。

でも聴いてみたらびっくり&安心。

何も不安になることはありませんでした!

私お墨付きの(???!!?)名盤です。

スピッツの歴史の中でも重要な意味を盛持った1枚になると思います。

ほんとに心の底から買ってよかったと言えます!

ありがとうスピッツ

これからもたくさんのオリジナルアルバムが聴けるといいな。

醒めない(通常盤)

醒めない(通常盤)

ここまで読んでくれてありがとう。